北九州プロヴァンス!?ライフ

奈良から北九州へ引越してきました。グルメや育児のネタ中心の日記です♪

主婦の読書感想「時間がないから、なんでもできる!」

主婦で、子供は一人、しかも幼稚園に通っている、という毎日を過ごしている私にとっては、「アンタ、時間なんていくらでもあるやろ」とツッコミが入るであろうタイトルでありますが、娘がまだ幼稚園に行く前の、イヤイヤ期全開の毎日、育児に振り回されてキーっとなっている頃に気になっていた本だったのでようやく読むことができました。

 

産婦人科である著者は、「やりたいことがあれば、同時並行でやろう!」「とにかく動いてみよう!」という超ポジティブな行動力を持ち、わずか生後1ヶ月、1歳、3歳の子供達を連れて、夫と一緒にアメリカ留学をしています。

 

3人の子供のワーキングマザーだけでも想像を絶するくらいの忙しさだと思うのですが、その合間に留学のための勉強や準備を、隙間時間をうまく利用しながら成し遂げた経緯が書かれていました。

 

自由な時間がないとき、忙しいときというのは、実は「やる気」のエネルギーが満ち溢れる時でもあるので、このエネルギーが噴出しているときは、やりたいことを始める最大のチャンス!なんだそうです。言われてみればそうかも知れない♪

 

また、上手に他人の力を借りることの大切さも力説。子供の病院の付き添いなどはシッターさん、食事の準備や洗濯・掃除は家政婦さんを雇い、いかに助かったかということを述べています。だいたい、この手の技でワーキングマザー業を乗りきってます、という内容の本には、「人を雇えるお金があるからできるんだわ」とか「結局人任せじゃない、貧乏人には無理」など、批評が出るものですが、じゃあ、他にどんな方法があるのさ~って思います。医師という命に関わる激務をこなし、高収入であるはずの著者自身でさえ「私のような身分で家政婦さんを雇っていいのだろうか」と悩んでいたとのこと。それを励まし、後押ししてくれたのは著者の母親だったそうです。日本ではまだまだ、よほどの身分や環境にいる人でないと、人を雇って家事や育児を切り盛りする、という発想にうしろめたさを感じるんですね。

 

だから、こういうキャリアのある人が、どんどんベビーシッターや家政婦さんと連携しながら子育てをしていっています、とポジティブに発言するようになれば、女性一人で(もしくは夫と一緒に)がすべて抱え込んでストレスにさらされることも少なくなるし、たくさん稼いで、家政婦さんを雇えば大丈夫だから、頑張ろう、という将来のキャリアを真面目に考えるいい機会になるのではないでしょうか・・・

 

タイムマネジメントの他にも、アメリカの留学生活で学んだトラブルに対応するための交渉術も紹介されていて、やみくもにクレームを言うだけでは、いけないし、かつ謙虚に構えていてもいけない、そのあたりのバランスがとてもためになりました。

 

そして、最後にどっかーん、と驚いたのは、アメリカ留学生活の終わりに4人目を出産、そして帰国後に5人目を出産したという事実。大家族が欲しかった、という著者ではありますが、5人は本当にすごいな~~

 

今、娘が幼稚園に通い、8月に第二子が産まれるまで、束の間の静かな時間を満喫させてもらっている私ですが、出産後、二人の子育てという未知の世界、そして、近い将来仕事を再開するときに、どのくらい時間に追われているのか、想像するとちょっとヘコタレそうになっていたところ、この本を読んで「なんとかなるのだ!」と前向きになることができました☆

  

「時間がない」から、なんでもできる!

「時間がない」から、なんでもできる!