映画&小説「ケイト・レディが完璧な理由」
サラ・ジェシカ・パーカー主演の「ケイト・レディが完璧な理由」を見ました。痛快コメディながらホロリ、と来るシーンあり、子育てあるある!の共感あり、フルタイムのワーキングマザーの超絶な苦労も細やかに描かれていて、あっという間の90分でした。
高収入の仕事、優しい夫との結婚、可愛い二人の子ども、とすべてを手に入れているケイト・レディが家庭と仕事の両立に髪を振り乱して過ごしながら、最後は自分らしい決断をする、というお話です。SATCのキャリーのイメージが強かったSJPがファッションは二の次のキャリアウーマンであり母親役を好演していました。
結構、私が見てきたテレビドラマや映画では、妻のキャリアを理解しようとしているつもりでも、やっぱり自分より稼いでいたり、忙しかったりすると、あまり構ってもらえなかったりして拗ねたり、ヒステリックになる夫族が描かれることが多いと思います^^;
この映画の脚本家は「プラダを着た悪魔」を手掛けています。プラダを着た悪魔はおもしろかったんですが、アン・ハサウェイ演じる主人公アンディが、ジャーナリスト志望だったとはいえファッション業界で頑張って、ようやく仕事が充実してきた矢先、ボーイフレンドが彼女の多忙ぶりに拗ねてしまい、なんだかんだとアンディのキャリアを軌道修正してしまった描写は個人的に残念に思ったんで、「ケイト・レディが完璧な理由」でも、仕事や子育てをシェアしている優しいケイトの夫、リチャードがこうなっちゃうのかな~なんてヤキモキしながら見てましたが、多少バトルやヤキモチはあったものの、ものすごく懐の深~い男性として描かれていてほっこりしました^^
ケイト・レディが寝る前にブツブツ唱えるリストの数々や、子育てに対する細かいTo Doがあまりにもリアルだし、男性上位の金融業界での苦労など、これは世の中の夫君が見たらケイト・レディのような女性の苦労がどんなものか一目瞭然かも~って思いましたけども、彼女の仕事上のパートナーであるジャック役のピアーズ・ブロスナンがあまりにも素敵過ぎて、実際に不倫とかはないんですが、仕事とはいえこんな魅力的な男性と出張行くとなると、そりゃ~夫君は心配になりますわな・・・やっぱり見ないほうがいいかも!?まぁ、現実の世界ではジャックみたいな男性と仕事上のパートナーになる確率なんてほとんどゼロに等しいと思いますが^^;
映画がおもしろかったので、原作である小説「ケイト・レディは負け犬じゃない」のほうも読みました。映画の内容とはだいぶ異なり、ケイトの人物像や、家族、夫婦の問題、ナニーの雇用、仕事、女が男社会で働くこと、セクハラ、労働階級、専業主婦ママvsフルタイムママ、シングルマザー、過去のトラウマなどなど、ディープな問題もさらりとユーモアやブラックジョークで知的に描かれていました。中でも、1歳と5歳の子どもの細か~い手のかかりっぷりの描写はすごくリアルで声を出して笑ってしまうほどでした。
映画も小説も両方楽しめて、元気をもらえる内容でした☆
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