北九州プロヴァンス!?ライフ

奈良から北九州へ引越してきました。グルメや育児のネタ中心の日記です♪

井槌病院で無痛分娩①

第一子も無痛分娩で出産した私。第二子も無痛分娩と決めておりまして、奈良から福岡へ引越する前にわかった妊娠時、実際に住むところである北九州市と、実家のある福岡市の無痛分娩ができる産婦人科をリサーチ、残念ながら新居の近くにはそのような産院がなかったので、実家の近くである「井槌病院」に決めました。

何しろ人気がある病院ので、かなり前から無痛分娩の予約が必要です。私は妊娠2ヶ月を待たずに予約しました。無痛分娩にするには院が実施する「無痛分娩講義」に出席する必要があります。これも早々に予約!

 

7月に行われた「無痛分娩講義」ですが、ちょうど台風が福岡に上陸か!?というヤキモキした時でした。病院に開催の有無を電話すると、「台風でも開催します」とのこと。私はこの回の講義出席を逃すと、もう後がないので、なんとしてでも出席セネバ!と前日から実家に帰りスタンバイ。

 

当日、台風はあっけないほど、なんてことなく、晴れ間すらあった天候でした^^;

 

記録として「無痛分娩講義」の内容を記しておきたいと思います~☆かなり専門的な内容もありましたが、院長先生の無痛分娩を妊婦さん達にもよく知っておいて欲しい、という熱意がものすごく伝わった講義内容でした。

 

 

院長先生の講演 90分

 

 

無痛分娩とは

日本独自のネーミング。英語では「麻酔をする」。長内國臣(おさないくにおみ)医師が初めて採り入れた方法。 麻酔だけでなく、いろいろな方法が「無痛分娩」となった。(ラマーズ法、ソフロロジー、笑気麻酔、ケタラール(鎮痛剤)含む) ケタラールは、陣痛があり、赤ちゃんが出てくるときに打つと妊婦さんが眠る。痛みを消すのでなく、記憶を消す方法となる。これが「和痛分娩」となり今日も実行されている。

 

 無痛分娩の普及状況

米・英・仏の都市部は90%が無痛分娩で出産。全米になると70% 中国は50%が帝王切開を選択(お産は痛いけど、どうする?自然か帝王か?と医師が妊婦に選択させる) 。韓国の帝王切開率が4割増加、無痛分娩は保険適用 。ブラジルは90%が帝王切開(技術高い)。

 

井槌病院の無痛分娩

硬膜外麻酔による無痛分娩 井槌病院の妊婦の40%が無痛分娩を選択。 100人中2人位が、無痛分娩をしても帝王切開になることがある。 1名は体重増加による時間のかかりすぎ、もう1名は母体や胎児の変化などの突発的要因。

費用は7万円。妊娠37週までに「無痛分娩講義」に出席した上で申込が必要。

 

無痛分娩の注意点

体重制限が必要→お産に時間がかかり、最終的に帝王切開になるリスクがあるので体重が過剰に増えている妊婦は無痛分娩をストップすることもあるので注意。

 

硬膜外麻酔とは

脊髄神経を覆っている骨の外に麻酔を打ち、「温痛覚」をとりのぞく。(広がりが限定的) 一方、腰椎麻酔は骨と神経の間にある髄液に麻酔を打つ。(広がりが早い)

 

無痛分娩の良い点・悪い点

良い点→出産の痛みがとれる

悪い点→ 1・クモ膜下誤注入 (麻酔が広がりすぎてしまうリスクだが、カテーテルを引っ張るなど 医師がきちんと確認すれば防げるもの。麻酔が広がり頭痛が起こるケースは3000人に3人程度だがその頭痛も2週間程度で治る)

2・血管誤注入 

3.アレルギー(現在の麻酔薬でのアレルギーはほとんどない。むしろ歯科治療に用いる麻酔のほうが アレルギーのリスクがあるものがある)

 

無痛分娩への反対意見

1.手抜きである →麻酔をかけても、ちゃんとイキんで出産することができるので、なんら手抜きでない

2・陣痛には意味がある(それを取り除いていいのか?) →医学的見解による陣痛のメカニズムは、「膣からこんなに大きなものが出てこようとしている、危険です」  というお知らせが痛みとなって発せられている、という解釈。そもそも女性器の大きさは男性器の大きさと ほぼ一致している。お産のときの例外的な大きさのものを通すことになるので、身体がSOSを発する。そのお知らせ=痛みを消す、というのが麻酔の役目である。

3.自然に逆らっていいのか? →霊長類の中で人間のお産が一番痛い。チンパンジーやゴリラは骨盤の後ろがないので、赤ちゃんが スムースに出てくる。    

分娩は1)帝王切開 2)経膣分娩 1自然分娩 2促進分娩 3誘発分娩 4吸引分娩 5柑子分娩 があり、それらの方法は医師が決めること。無痛分娩にするかどうかは、妊婦の「好み」の問題 。

 

お腹の張り

お腹が張るのは、子宮を柔らかくするウォーミングアップなので、時々の張りは必要なもの。 前駆陣痛は、ウォーミングアップなしで、突然来るものなので、子宮はカチカチに硬いまま、 赤ちゃんの頭の位置も高い。すぐに硬膜外麻酔をしても麻酔中は飲食不可なので、鎮痛剤を用いて 子宮が開くのを待つ。鎮痛剤は飲食してもOK。

 

講義内容ここまで。

 

娘の出産時は、体重が14キロ近くもオーバーしており、井槌病院だったらば無痛分娩お断りのレベルだったと思いますが、今回は6キロオーバーにとどまっていて、いい感じです^^

また無痛分娩での出産の感想など、blogにアップしようと思います。