夜間の救急病院と親切なタクシーの運転手さん達
食物アレルギーのある息子。小麦、卵、乳、魚卵のうち小麦はめでたくクリア。
卵と乳は負荷試験を行い治療中です。
少しずつ明るい兆しが見えてきたんですが、少し前に夫のおつまみのアーモンドとカシューナッツを口にしてしまいました。
魚卵(いくら)を食べた時が今まで一番ひどい蕁麻疹だったのですが、それをはるかに上回るひどい蕁麻疹が瞬く間に顔、身体中に広がっていきました。
「お口が辛い~」と大泣きし、お水を飲みました。
咳込んだ勢いで吐いたこと2回。
アレルギーの病院でもらっておいた薬を飲ませましたが、蕁麻疹がひきません。
表面上の蕁麻疹も心配ですが、喉の中が腫れて呼吸困難になっていないかが一番心配でした。時は祝日の夜。病院は救急しか空いていません。#8000に電話をして状況を説明、薬を飲んで30分くらいしても蕁麻疹がひかないようならば病院へ行ったほうがよいとの説明を受け、小児科医のいる救急病院へ行きました。
お酒を飲んだ夫、当然運転NGですので、タクシーで向かうことに。
たくさん泣いて、吐いて、夜だし眠さもあり元気のない息子をタクシーの中でしっかり抱きしめていましたが、私も胸中は不安でいっぱい・・・・
寡黙な運転手さんだったのですが、信号が止まる度に、何やらゴソゴソと機器を操作しています。ようやく準備ができたみたいで、おもむろに「アンパンマンは好き?」と
聞いてきました。「はい、大好きですよ」と答えたその時、「アンパンマンのマーチ」が車内に流れてきたのです♪
不安そうに子供を抱っこして救急病院に向かっている、その状況を察知してなんとか元気づけようとしてくれたんですね~。運転手さんの優しさが不安な気持ちで参っている私の心に沁みて、涙がでそうになりました!
病院に着いたころには蕁麻疹がかなり少なくなったので一安心、先生の診察も呼吸器に異常はないとのことで、また一安心。蕁麻疹用の塗り薬を処方してもらいました。
帰りのタクシーは明るくお話好きな女性の運転手さん。
「今日は小児科医さんがいる日だったからラッキーだったわよー」
「アレルギーね、大変よね、うちの孫もくるみアレルギーなのよ。
パンをあげたら中にくるみが入ってて大変だったのよー」
などなど、食物アレルギーの大変さをざっくばらんに語り合いました。
そして、息子にうれしいサプライズ!
「うしろの箱におもちゃが入っているから、ボクとお姉ちゃん用に1個ずつ
持って帰ってね」
なんと、子連れのお客さんへのサービスとしておもちゃ箱があったのです。
息子大喜び!
「最近子連れでタクシー乗るお客さんが少なくてねえ、子供が好きだから
なんかサービスしたいと思って~」
ということだそうです♡
偶然とは言え、行きも帰りも子供にとても優しい運転手さん。
しかもこちらが参っている状態だったから、余計に感激しましたし、
張り詰めていた緊張感がすーっとほぐれていく感じでした。
子供に優しい社会ってうれしいなあ、としみじみ体感した夜でした。
↑31アイスクリームの中で
唯一息子が食べられるオレンジソルベ。